需給動向 国内

◆鶏 肉◆

平成28年度上半期の需給、生産量・出回り量ともに過去最高を記録


平成28年9月の鶏肉需給を見ると、生産量は12万3317トン(前年同月比0.7%増)と8カ月連続で前年同月を上回り、輸入量は4万1998トン(同16.0%減)と前年同月を大幅に下回った。推定出回り量は16万9654トン(同0.2%減)と16カ月ぶりに前年同月を下回り、推定期末在庫は前月から4339トンを取り崩したものの、16万5114トン(同25.5%増)と依然として高い水準となった(財務省「貿易統計」、農畜産業振興機構調べ)。

上半期の輸入量、タイ産の増加により前年を上回る

平成28年度上半期(4〜9月)の生産量は、すべての月で前年同月を上回り、75万8679トン(前年同期比2.2%増)と過去最高を記録した(図5)。要因としては、猛暑や台風などにより、一部で生産に影響があったものの、近年の底堅い需要を受けて生産者の増産意欲が高まっており、ブロイラーのひなえ付け羽数が増加傾向で推移したことなどが挙げられる。

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また、上半期の輸入量は、27万6071トン(同1.2%増)と前年同期をわずかに上回った。

輸入相手先国別に見ると、約4分の3のシェアを占めるブラジル産が20万8804トン(同0.3%減)、大半が骨付きもも肉の米国産が1万981トン(同12.3%減)といずれも前年同期を下回った。一方、約2割のシェアを占めるタイ産は5万3875トン(同12.6%増)と前年同期を上回った。タイ産の増加については、下半期の先高感などから、8、9月の輸入量が急増したためと思われる。タイ産は、正確な規格で納品されることから業務筋の評価が高く、今後も一定程度のシェアを占めるものとみられる。

9月末の期末在庫、前年を上回る16万5千トン

平成28年度上半期の推定出回り量について、鶏肉は牛肉や豚肉と比べ安価でヘルシーなイメージがあるため、消費者の経済性志向や健康志向などを反映して、102万6080トン(前年同期比2.5%増)と前年同期に続き100万トンを超え、過去最高を記録した。

また、推定期末在庫は、前年から続く高水準の輸入量などを受けて、9月末において16万5114トン(前年同月比25.5%増)と24カ月連続で前年同月を上回った。

鶏肉卸売価格、もも肉・むね肉ともに前年割れ

平成28年度上半期の鶏肉卸売価格(東京)は、潤沢な供給などにより、前年同期と比べて軟調傾向で推移した。

もも肉価格は、6月を除くすべての月で前年同月を下回り、10月においては1キログラム当たり640円(前年同月比3.0%安)となった。むね肉価格は、すべての月で前年を下回り、10月においては同276円(同21.1%安)と前年同月を大幅に下回った(図6)。

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(畜産需給部 河村 侑紀)


				

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