需給動向 海外 |
生産量は下方修正も、輸出減から期末在庫量は積み増し
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米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は1月12日、2015/16穀物年度(9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。米国のトウモロコシ需給見通しは次のとおりである。 期末在庫量は3カ月連続で上方修正 生産量については、収穫面積が前月予想に据え置かれたものの、単収が下方修正されたことから、前年度比4.3%減となる136億100万ブッシェル(3億4547万トン)となった(表13)。 消費量については、エタノール向けが前月予想に据え置かれたが、その他食品・種子・工業向けが前月よりも1000万ブッシェル(25万トン)下方修正された。 輸出量は、米ドル高の為替相場や、南米産トウモロコシとの競合から、前月予想より5000万ブッシェル(127万トン)下方修正され、同8.8%減の17億ブッシェル(4318万トン)と見込まれている。 この結果、期末在庫は3カ月連続で前月予想から積み増し、同4.1%増の18億200万ブッシェル(4577万トン)とされた。 生産者平均販売価格は、期末在庫量の積み増しを受け、1ブッシェル当たり3.30〜3.90米ドル(1キログラム当たり15.9円〜18.7円:1米ドル=122円)と前月予想に比べ、わずかに引き下げられた。 (調査情報部 平石 康久)
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