需給動向 海外 |
2015/16年度のトウモロコシ生産量を下方修正
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米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が1月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2015/16年度の世界のトウモロコシ生産量は、前年度比4.0%減の9億6793万トンと見込まれている(表11)。南アフリカでの干ばつによる生産量の減少や、米国やロシアの生産量の修正により、前月予想より下方修正された。 輸出量は、同0.4%増となる1億2828万トンと見込んでまれている。2015年12月までアルゼンチン、ブラジル、ウクライナからの輸出が好調であったことなどから、前月予想より上方修正された。 輸入量は、EUの生産減による輸入量の増加に加え、通常は輸出国である南アフリカが大幅な減産により輸入国に転じたため、前月予想より上方修正され、同0.4%増となる1億2828万トンと見込まれている。 消費量は、中国で同5.9%増と見込まれるものの、その他の消費国における消費量の減少から、同1.0%減の9億6622万トンとなった。 この結果、期末在庫は、同0.8%増の2億894万トンと見込まれている。 大豆生産量も前年並みに下方修正 USDA/FASが1月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2015/16年度の世界の大豆生産量は、米国の生産量が下方修正されたことから、前月予想より減少し、ほぼ前年度並みの3億1901万トンと見込まれている(表12)。なお、2013/14年度および2014/15年度の中国の生産量も同時に下方修正された。 輸出量は、南米からの好調な輸出により、前年度比3.0%増の1億2979万トン、輸入量は、中国の堅調な需要に支えられ、同4.0%増の1億2716万トンと見込まれている。 消費量は、主要消費国である中国の消費量が上方修正されたことから、前月予想より増加し、同4.8%増の2億7535万トンと見込まれている。この結果、期末在庫は前月から下方修正され、同3.0%増の7928万トンと見込まれている。 (調査情報部 平石 康久)
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