需給動向 海外 |
2016/17年度の米国のトウモロコシ期末在庫は記録的な高水準
米国農務省世界農業観測ボード(USDA
/WAOB)は6月10日、2016/17年度(いずれも9月〜翌8月)の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量については、前月予想が据え置かれ、単収がわずかに減少するものの、作付面積および収穫面積の増加により、同6.1%増の144億3000万ブッシェル(3億6652万トン)と見込まれている(表7)。
国内消費量については、前月予測と同様、飼料等向けが前年度を5.7%上回ることから、同3.0%増の122億2000万ブッシェル(3億1039万トン)と見込まれている。
輸出量については、ブラジルの輸出増の鈍化に伴い米国産の国際市場での競争力が回復するとの予測により前月予測から上方修正され、同6.8%増の19億5000万ブッシェル(4953万トン)と見込まれている。
期末在庫については、同17.6%増の20億800万ブッシェル(5100万トン)と見込まれており、前月予測から引き下げられたものの、記録的な高水準の見込みとなっている。
生産者平均販売価格については、1ブッシェル当たり3.20〜3.80米ドル(1キログラム当たり14.1〜16.8円:1米ドル=112円)と、前月予測からやや上方修正された。
(調査情報部 渡邊 陽介)
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