機構から 畜産の情報 2016年7月号

酪農・肉用牛経営における多様な担い手の就農促進に向けた取り組み

畜産経営対策部、畜産振興部


わが国の酪農・肉用牛経営においては、新規就農者や後継者の確保など次代を担う経営者や働き手の確保が重要な課題の一つとなっています。

このような中、当機構では、昨年度から畜産業振興事業において、公益社団法人中央畜産会(以下「中央畜産会」という)を事業実施主体として選定し、酪農・肉用牛経営への参入を希望する女性や他産業で定年を迎えた者を含めた多様な方々に対し、就農促進に向けた支援を実施しています。

今般、女性や他職業経験者の方々が酪農・肉用牛経営へ就農するに当たり、農場内での具体的な作業や就農に向けた手順、就農支援センターなどの受入機関が就農相談を行う際に活用してもらうための資料を以下の通り中央畜産会が作成し、同会ホームページに掲載しましたので紹介いたします。

1 牛乳・牛肉を作る仕事



畜産業のことをご存じない方々を対象に、農場内での作業内容を解説した資料です。

酪農・肉用牛の農場内の作業を分類し、作業量も含めて写真などで視覚的に解説しています。

作業ごとに、具体的な作業内容、作業時間の目安や経験の無い方でもできるかどうかなど、相談窓口での説明資料としてご活用いただくことを想定しています。

2 牛飼いになりませんか?

ご自分で酪農・肉用牛経営を始めたいとお考えの方、酪農の牧場や肉用牛の農場で働いてみたいとお考えの方へ、牛飼いになるためのプロセス、具体的な就農までのステップなどを取りまとめました。

本マニュアルを活用いただき、酪農・肉用牛の経営者への夢を実現してください。

3 新規就農者受け入れマニュアル(円滑な就農のために)



新規就農者などの受け入れ体制が整っていない、もしくは受け入れ体制を見直したい地域の畜産関係機関の方々が、新規就農希望者を受け入れる場合の、研修機能、就農制度、就農後のフォローなど、事前に準備しておくこと、受け入れ前後に注意しなければいけないことなどを、先行事例を参考に取りまとめたものです。

地域の関係者が一丸となって、地域の畜産振興のみならず地域の活性化のために本マニュアルを活用してください。

4 「牛乳を作る仕事」「牛肉を作る仕事」のホームページ版

(1)ホームページ版では、パソコンやスマートフォンなどで冊子に記載の情報の他に、冊子内の「QRコード」で動画でも作業内容をご覧頂けるようになっています、合わせて活用ください。【http://jlia.lin.gr.jp/wk/

(2)資料のダウンロードについて

酪農・肉用牛経営版の「牛飼いになりませんか」「新規就農者受け入れマニュアル」は、以下のアドレスからダウンロードができます。

http://jlia.lin.gr.jp/hataraku/

5 本件に係る問い合わせ先

◆独立行政法人農畜産業振興機構

 畜産経営対策部酪農経営課(酪農)

 TEL:03-3583-9332、FAX:03-3589-8729

 畜産振興部畜産生産課(肉用牛)

 TEL:03-3583-4404、FAX:03-3583-8714

◆公益社団法人中央畜産会 経営支援部(支援・調査)

 TEL:03-6206-0843、FAX:03-3254-0291

 E-mail:dairy-mt@sec.lin.gr.jp(専用アドレス)


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