機構から  畜産の情報 2016年3月号

平成27年度「畜産の情報」に関する
アンケート調査結果の概要

調査情報部

 当機構では、「畜産の情報」への読者の皆様の評価を把握するとともに、「畜産の情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しております。このほどその結果を取りまとめましたので、次の通り概要を紹介いたします。アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。

1.調査の概要

 平成27年10〜11月に「畜産の情報」の全ての配布先に対して、アンケート調査票の送付・筆記方式により実施しました(アンケート調査票の送付数、回答数、回収率は下表の通り)。

2.結果の概要

(1)「畜産の情報」への評価

 「畜産の情報」への評価(5段階)は、「満足」が34%、「ほぼ満足」が52%、「普通」が13%となりました。

 また、5段階評価の評点の平均値は4.2でした。

(2)情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど総合的な評価

 よく見られている記事について、情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど、ご記入いただいた196のご意見のうち、主なものを整理すると次の通りです。

○誌面全般に関すること

・キーワードとなる重要な部分の文字にアンダーラインを引く、もしくは文字の色や大きさを
 変えると、より分かりやすくなる。

・畜産関係情報の総合誌として満足している。

・初心者向けの「基礎情報コーナー」(用語解説など)などの連載があれば良い。

・国内、海外という分け方よりも、項目ごとで分けた方が探すのが楽かなと思った。

 例)牛肉(国内、海外)のように記事が続けてあると見やすい。

・フルカラーで図表も多く読みやすい。事務系職員でも分かりやすい。

・図表があり分かりやすいが、説明文が長く、そして難しいため、読みにくい。

・資料室にて全ページもれなく利用されている形跡がある。製本して永久保存しています。

・幅広い情報が得られるが、国内の情報の掲載割合を増やして欲しい。

・畜産の全体像の把握ができているので満足している。情報量も多くて良い。一方で、
 記事の発表に時間がかかりすぎていると感じる。タイムリーさが無い。

○図表に関すること

・データはグラフよりも数値表で示して欲しい。

・図、写真が適度にあり分かりやすい(記事によっては多すぎる場合もある)。当方は生産
 に関する試験研究機関なので、消費、政策の記事は参考になる。

・たまに文章だけのページがあるため、図か表を入れて欲しい。

・グラフの文字をもう少し大きくして欲しい。

・統計関連の図は大変分かりやすい。

・図表、推移、比較などを分かりやすく示して欲しい。

・全般に図・グラフ・写真があり、分かりやすい。この程度のグラフ、図の量でちょうどいい
 のでは。

○話題について

・「話題」が要の記事となるが、中には通り一辺の解説となってしまっている記事が見受
 けられる。それぞれの分野の専門家として、事柄の核心をつく内容のものであって
 もらいたい。

・話題のトピックが紹介・分析されており、資料として活用しています。

・新技術(実際に役立っている技術)についても掲載して欲しい。

・話題や調査報告の情報を見て、参考にさせてもらい、現在の畜産の状況を把握し
 ている。

○需給動向について

・毎回、国内・海外ともに鶏肉の需給動向は掲載して欲しい。
 
また海外の需給動向については、ブラジル、US、タイのメインとなる国を毎回、掲載
 して欲しい。

・国内需給動向を出荷予測や生産者との交流会などに活用している。

・需給動向について、価格流通の細部を解説して欲しい(国内生産と輸入品の流れや
 価格決定を詳細に知りたい)。

・国内の畜産物の需給動向の記事を業務(統計調査結果との整合性や要因解明の
 手がかり)に活用している。

・需給動向など分析的な記事が多いが、各企業の新たな取り組みなど具体的な話を
 増やして欲しい。

・国内や海外の需給動向などを情勢資料としてまとめて、生産者向けなどに情報提供
 している。

○調査・報告、海外情報について

・海外の乳製品に対する貿易制度に関する情報を充実して欲しい。税率、輸出助成、
 輸入規制など。

・主要国の動向については、メディアでも目にするが、中南米などの内容については
 なかなか興味深い。

・TPPが畜産に及ぼす影響についての記事を逐次掲載して欲しい。

・統計情報だけではなく、海外のリアルタイムな情報を知りたい。

・国内の動向はある程度把握していますが、海外情報はなかなか信頼性の高いもの
 がなく、畜産の情報を重要な情報源としている。
 
EU、メキシコ、中国などの統計データが少ない地域の情報が欲しい。

・TPP大筋合意で、今後のわが国の畜産への影響が心配。
 
わが国に畜産物を輸出している国の生産者、流通業者の今後の目標などを取材して
 欲しい。

・調査・報告の記事を経営指導の参考にしている。国内需給動向の記事を資料作成の
 参考にしている。

・国内外の先進的事例が紹介されており、現地を視察する際などに参考になります。

(3)今後掲載を希望する記事

 今後、「畜産の情報」に掲載して欲しい記事について、ご記入頂いた436のご意見のうち、主なものは次の通りです。

・TPP関連情報

・6次産業化に関する情報

・海外の需給動向、技術や制度に関する情報

・畜産に関する新技術情報

・国内優良事例(農家、組織、地域での取り組みなど)の紹介

・鶏肉の業界情報

・離農、就農対策について

・家畜の疾病に関する情報

・畜産クラスターに関する情報

・販売促進に関することについて

(4)その他のご意見・ご要望

ア.発行方法などについて

・ネットの時代であるが、情報誌の簡便さは重要であり、引き続き発行して欲しい。

・印刷物は軽い紙にして欲しい。

・Web siteと紙印刷版の照合をしやすくして欲しい(ページ番号記載など、何らかの
 方法にて)。

イ.記事の内容について

・やや大家畜にウェイトが置かれている感がある。もう少し豚、鶏、など中小家畜の
 記事の充実を希望。

・これからの日本で生き残れる農畜産(特に小規模)の姿に対するさまざまな分野から
 の提案を取り上げるべき。

・将来の予測に関する内容を多く盛り込んでいただけると参考になる。

・需給動向など集計時期が遅く過去のデータで、使えない時が多い。予想を踏まえて、
 近々のデータからの報告があれば、大変役立つと思う。

・単に調査結果をまとめるだけではなく、そこから何が読み取れるのか、問題は何か
 など常に問題意識を持ちつつ、積極的な政策提言もぜひして欲しい。

ウ.記事の構成について

・各畜種毎の情報については、単ページ毎にして欲しい。

・基本的には現状の内容、構成で良い。巻末に統計資料が付いていると更に利用
 価値が高まる。

 当機構では、アンケート調査の結果を踏まえ、より充実した情報提供に努めてまいります。

 「畜産の情報」の主要記事は当機構ホームページでもご覧になれますが、従来のHTML形式に加え、平成28年4月号より一部の記事についてPDF形式でも掲載することにいたしました。

 また、統計資料や需給情報については、ホームページでも公表しておりますので、そちらも併せてご利用ください。

http://www.alic.go.jp/livestock/index.html


 
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