エタノール向けは2カ月連続で上方修正
米国農務省世界農業観測ボード（USDA/WAOB）は3月9日、2016/17年度（9月〜翌8月）の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量は、収穫期が終了していることから、単収および収穫面積ともに前月予測が据え置かれ、前年度比11.4%増の151億4800万ブッシェル（3億8476万トン）と、過去最高が見込まれている（表16）。
消費量は、飼料等向けが前月予測から下方修正された一方、食品・種子・その他工業向けが前月予測から上方修正されたことなどから、同5.3%増の123億9500万ブッシェル（3億1483万トン）と前月予測が据え置かれた。
輸出量は、前月予測が据え置かれ、同17.2%増の22億2500万ブッシェル（5652万トン）と見込まれている。
これらの結果、期末在庫は前月予測が据え置かれ、同33.5%増の23億2000万ブッシェル（5893万トン）と見込まれている。
生産者平均販売価格については、1ブッシェル当たり3.20〜3.60米ドル（1キログラム当たり14.4〜16.2円：1米ドル＝114円）と見込まれている。
（調査情報部 渡邊 陽介）