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2017/18年度のトウモロコシ貿易量はやや増加の見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が7月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、米国が前年度をかなりの程度下回ることなどから、前年度比3.0%減の10億3690万トンと見込まれている(表13)。
輸出量は、米国でかなり大きく減少するものの、豊作が見込まれる南米で増加することから、同4.4%増の1億5079万トンと見込まれている。輸入量は、飼料およびエタノール向け需要が堅調なスペインをはじめとするEUで増加することなどから、同4.4%増の1億5079万トンと見込まれている。
消費量は、安値が見込まれる米国で飼料向けおよび工業向けの需要が前年度をわずかに上回ることなどから、同0.9%増の10億6360万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、主要生産国および消費国で前年度を下回ることなどから、同11.7%減の2億81万トンと見込まれている。
USDA/FASが7月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、ブラジルで前年度をかなり下回ることなどから、前年度比1.9%減の3億4509万トンと見込まれている(表14)。
輸出量は、在庫水準が高いブラジルや米国で前年度を上回ることから、同3.1%増の1億4966万トンと見込まれている。一方、輸入量については、中国からの需要増などにより、同4.2%増の1億4860万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、中国をはじめとする主要消費国で増加し、同4.1%増の3億223万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、ブラジルや中国で前年度を下回ることから、同1.3%減の9353万トンと見込まれている。