トウモロコシの需給状況は前月予測を据え置き
米国農務省世界農業観測ボード（USDA／WAOB）は12月9日、2016／17年度（9月〜翌8月）の国内外の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量は、単収および収穫面積ともに前月予測が据え置かれ、前年度比11.9%増の152億2600万ブッシェル（3億8674万トン）と、依然として過去最高が見込まれている（表10）。
消費量は、前月予測が据え置かれ、飼料等向けの増加などにより同5.3%増の123億8500万ブッシェル（3億1458万トン）と見込まれている。
輸出量は、前月予測が据え置かれ、国際市場で競合するブラジルの輸出減少見込みから、同17.2%増の22億2500万ブッシェル（5652万トン）と見込まれている。
この結果、期末在庫も前月予測が据え置かれ、同38.3%増の24億300万ブッシェル（6104万トン）と見込まれている。
生産者平均販売価格については、前月予測からわずかに上方修正され1ブッシェル当たり3.05~3.65米ドル（1キログラム当たり13.6~16.2円：1米ドル＝113円）と見込まれている。
（調査情報部 渡邊 陽介）