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2017/18年度のトウモロコシ生産量はやや減少の見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が6月9日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、米国が前年度をかなりの程度下回ることなどから、前年度比3.3%減の10億3186万トンと見込まれている(表15)。
輸出量は、米国で大幅に減少する一方、豊作が見込まれる南米やウクライナで増加することから、同3.1%増の1億5074万トンと見込まれている。輸入量は、域内生産量がわずかに減少するとされるEUで増加することなどから、同3.1%増の1億5074万トンと見込まれている。
消費量は、ブラジルで工業向けの需要が前年度をわずかに上回ることなどから、同0.7%増の10億6212万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、中国や米国で前年度を下回ることなどから、同13.5%減の1億9433万トンと見込まれている。
USDA/FASが6月9日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、作付面積の増加がみられる中国で前年を上回るものの米国や南米で前年度を下回ることから、前年度比1.9%減の3億4467万トンと見込まれている(表16)。
輸出量は、在庫水準が高い米国やブラジルで前年度を上回ることから、同3.1%増の1億4906万トンと見込まれている。一方、輸入量については、需要が堅調な中国で増加することなどから、同5.0%増の1億4761万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、中国をはじめとする主要国で軒並み増加し、同3.8%増の3億153万トンと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、中国や南米で前年度を下回ることから、同1.1%減の9222万トンと見込まれている。