需給動向 海外 |
単収が上方修正され、期末在庫は前年度比微増
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は10月12日、2017/18年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、単収が前月から上方修正されたものの、収穫面積が下方修正されたことから、142億8000万ブッシェル(3億6271万トン(注))と前年度を5.7%下回ると見込まれている。ただし、依然として高水準にあり、5年連続の豊作が見込まれている(表21)。
消費量は、飼料等向けと食品・種子・その他工業向けがいずれも前月から上方修正されたことにより、同0.7%増の124億3500万ブッシェル(3億1585万トン)と見込まれている。
輸出量は、南米産との競合などにより、同19.3%減の18億5000万ブッシェル(4699万トン)と見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、同2.0%増の23億4000万ブッシェル(5944万トン)と見込まれている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり2.80〜3.60米ドル(1キログラム当たり12.6〜16.2円:1米ドル=114円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICにより換算。
(調査情報部 野田 圭介)