世界のトウモロコシ生産量は前年度比微減
米国農務省海外農業局（USDA/FAS）が10月12日に公表した「Grain：World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、アルゼンチンを除く主要国でいずれも前年度を下回ることから、前年度比3.4%減の10億3880万トンと見込まれている（表19）。なお、中国では、作付面積が減少傾向で推移していることから、同年度の単収が記録的水準に達すると見込まれているものの、生産量は同2.1%減の2億1500万トンと見込まれている。
輸出量は、米国が前年度をかなり大きく下回るものの、ブラジルやアルゼンチンで増加が見込まれることから、同6.4%増の1億5092万トンと見込まれている。輸入量は、EU、中東およびメキシコからの飼料穀物需要などにより、同6.4%増の1億5092万トンと見込まれている。
消費量は、主要消費国である米国や中国で前月予測が上方修正されたことなどから、同0.2%増の10億6483万トンと見込まれている。
期末在庫は、中国やブラジルが前年度を下回ることなどから、同11.5%減の2億96万トンと見込まれている。
世界の大豆消費量は前年度をやや上回る見込み
USDA/FASが10月12日に公表した「Oilseeds：World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、中国では前年度をかなり上回るものの、ブラジルやアルゼンチンで前年度を下回ることなどから、前年度比1.0%減の3億4788万トンと見込まれている（表20）。
輸出量は、生産増となる米国や在庫水準の高いブラジルなどで前年度を上回ることから、同2.4%増の1億5097万トンと見込まれている。一方、輸入量については、最大輸入国である中国において、輸入大豆に課されていた内国税が本年7月1日から減税され、輸入需要が増加していることなどから、同3.5%増の1億4864万トンと見込まれている。
消費量（搾油仕向け）は、中国をはじめとする主要国で軒並み増加し、同4.5%増の3億125万トンと見込まれている。
期末在庫は、ブラジルや中国で取り崩すものの、米国やアルゼンチンで積み増すことから同1.2%増の9605万トンと見込まれている。