需給動向 海外

◆世 界◆

世界の生産量は減少も、貿易量は増加の見込み


世界の生産量は前月に続き、下方修正

米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が9月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、米国および中国が前年度を下回ることから、前年度比3.6%減の10億3263万トンと見込まれている(表15)。また、ウクライナの生産量は、乾燥気候により8月の予測値が下方修正された。

036a

輸出量は、前年から引き続き豊作が期待されるブラジルやアルゼンチンで増加が見込まれることから、同5.4%増の1億5229万トンと見込まれている。輸入量は、EU、中東およびメキシコからの飼料穀物需要などにより、同5.4%増の1億5229万トンと見込まれている。

消費量は、米国で8月の予測値が下方修正されたことなどから、同0.1%減の10億5712万トンと見込まれている。

期末在庫は、在庫量が最も多い中国で前年度を大幅に下回ることなどから、同10.8%減の2億247万トンと見込まれている。

世界の大豆生産量は前年度を下回るも高水準

USDA/FASが9月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、ブラジルやアルゼンチンで前年度を下回ることなどから、前年度比0.9%減の3億4844万トンと見込まれている(表16)。

037a

輸出量は、在庫水準が高い米国およびブラジルで前年度を上回ることなどから、同3.5%増の1億5142万トンと見込まれている。一方、輸入量については、中国の需要が堅調であることなどにより、同4.2%増の1億4886万トンと見込まれている。

消費量(搾油仕向け)は、主要国で軒並み増加し、同4.4%増の3億115万トンと見込まれている。

期末在庫は、ブラジルでかなり取り崩すものの、米国で大幅に積み増すことなどから、同1.6%増の9753万トンと見込まれている。


				

元のページに戻る