需給動向 海外 |
世界の生産量は減少も、貿易量は増加の見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が8月10日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、両国の合計で世界の生産量の過半を占める米国と中国が、どちらも前年度を下回ることから、前年度比3.5%減の10億3347万トンと見込まれている(表15)。
輸出量は、豊作が期待されるブラジルで同66.7%増と見込まれることから、同5.2%増の1億5219万トンと見込まれている。輸入量は、EUやイランで飼料穀物需要が増加していることなどから、同5.2%増の1億5219万トンと見込まれている。
消費量は、主要国で軒並み前年度を上回ることなどから、同0.6%増の10億6122万トンと見込まれている。
期末在庫は、最も多くの在庫を抱える中国で前年度を大幅に下回ることなどから、同12.1%減の2億87万トンと見込まれている。
USDA/FASが8月10日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、最大生産国のブラジルで前年度をかなり下回ることなどから、前年度比1.2%減の3億4736万トンと見込まれている(表16)。
輸出量は、生産上位2国の米国とブラジルで前年度を上回ることから、同4.3%増の1億5119万トンと見込まれている。一方、輸入量については、中国の需要が引き続き旺盛であることなどにより、同4.0%増の1億4796万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、主要国で軒並み増加し、同4.2%増の3億46万トンと見込まれている。
期末在庫は、米国で大幅に積み増すもののブラジルでかなり取り崩すことから、同0.8%増の9778万トンと見込まれている。