需給動向 海外

◆中 国◆

国内価格は下落を続け、輸入量も減少


豚飼養頭数は引き続き減少傾向

中国農業部によると、豚飼養頭数は2014年9月以降減少傾向にあり、2017年6月には前年同月比5.7%減の3億5481万頭となっている。このうち、繁殖母豚は同4.6%減の3589万頭であった(図9)。

豚肉生産量は増加

国家統計局によると、2017年上半期(1〜6月)の豚肉生産量(枝肉重量ベース)は前年同期比0.8%増の2493万トンとなった(図10)。現地報道などでは、環境規制(注)により、養豚業者の移転や廃業に伴う出荷が多くなされたことを理由に挙げている。

(注) 農業部『全国生体豚生産発展計画(2016〜2020年)』(2016年4月公表)、国務院『第十三次五カ年生体環境保護計画』(2016年12月公表)等により養豚を禁止された地域に立地する養豚業者は移転または廃業を強いられている。

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国内豚肉価格は下落傾向で推移

国家発展委員会によると、2017年1〜7月の平均生体豚出荷価格は前年同期比18.5%安の1キログラム当たり15.8元(264円:1元=16.68円)、平均豚肉小売価格は同7.2%安の29.6元(494円)となった(図11)。

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なお、6月中旬以降は南部地域において豪雨により生体出荷が滞ったことから、生体豚出荷価格は一時的に持ち直している。

同委員会によると、現在飼料価格が安く養豚経営の収益性はさほど悪化していないことに加え、大規模経営を中心に事業を拡大する動きが見られることから、下半期(7〜12月)も引き続き供給量の増大に伴う価格の下落が続くと見込まれている。

豚肉輸入量は減少

2017年上半期(1〜6月)の豚肉輸入量は、前年同期に比べ13.1%減の66万トンとなった。国別に見ると、デンマーク、ドイツ、フランスは前年同期比で3割以上減少した(表8)。要因としては、豚肉小売価格が前年同期に比べて下落し輸入業者の利益を圧迫していることが挙げられる。

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(調査情報部 三原 亙)


				

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