需給動向 海外

◆米 国◆

2018年の牛肉輸出量は過去最高を更新する見込み


フィードロット飼養頭数は前年比7.9%増

米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)が2018年2月23日に公表した「Cattle on Feed」によると、1月のフィードロット導入頭数は、干ばつによる小麦畑放牧地の状態悪化により、南部地域の増加などから、前年同月比4.4%増の206万8000頭となった。一方、フィードロットからの出荷頭数は、同6.1%増の185万8000頭となり、2月1日時点のフィードロット飼養頭数は、同7.9%増の1163万頭と、増加傾向は続く見込みとなっている(図1)。

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と畜頭数は堅調に高水準を保つ

USDA/NASSが2018年2月22日に公表した「Livestock Slaughter」によると、1月のと畜頭数は、前年同月比7.1%増の275万8000頭となった(図2)。また、1頭当たり平均枝肉重量は、同0.4%増の377キログラムであり、牛肉生産量は、同7.5%増の103万3000トンとなっている。

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2018年の生産見込みについてUSDAは、フィードロット飼養頭数が増加していることなどにより、依然としてと畜頭数が前年を上回るとの予測から、前年比5.9%増の1257万6000トンと過去最高を見込んでいる。

牛肉輸出量は記録的な高水準

米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2017年12月の牛肉輸出量は、前年同月比2.5%増の11万8000トンとなった(図3)。輸出先別に見ると、最大の輸出先である日本が同9.4%増の2万7000トン、韓国が同20.9%減の1万9000トン、メキシコが同5.2%減の1万7000トン、香港が同39.2%増の2万1000トン、カナダが同8.3%減の1万3000トンとなった。

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2017年の輸出量は、2年連続で2桁の伸び率を記録し、2003年のBSE発生以降、2011年に次ぐ2番目に多い水準となり、輸出額は過去最高を記録した。2018年は、引き続き海外からの強い需要が見込まれることから、137万2000トンと過去最高が見込まれている。

国内外からの需要により、冷凍牛肉在庫量は12カ月連続で前年同月を下回る

USDA/NASSが2018年2月22日に公表した「Cold Storage」によると、1月末時点の冷凍牛肉在庫量は、国内外からの堅調な需要により、前年同月比7.2%減の22万7000トンとなった(図4)。牛肉生産量は前年を上回って推移しているものの、冷凍牛肉在庫量は2017年2月以降前年を下回って推移している。

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(調査情報部 鈴木 浩幸)


				

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