需給動向 国内

◆鶏 卵◆

2月の鶏卵相場、前月比30円高


平成30年2月の鶏卵卸売価格(東京、M玉基準値)は、1月中旬以降の上昇基調が継続し、前月比30円高の1キログラム当たり189円(前年同月比15円安)となった(図11)。

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1月は、例年通り年末年始の在庫が一斉に流通したことから一時的に下落した。2月は、年明けの相場安に向けた生産調整が終了し、生産量は回復傾向となったが、恵方巻きなどのイベント需要、気温の低下に伴うおでんなどの鍋物需要、量販店における特売需要などが継続したことから、段階的に上昇していった。

今後の見通しとして、供給面では、生産調整後の産卵の本格化などにより、引き続き生産量は増加傾向で推移する一方、需要面では、徐々に寒さが和らぎ、おでんやすき焼きなどの季節需要が減少するとみられる。

29年のマヨネーズ生産量、7年連続で増加

全国マヨネーズ・ドレッシング類協会によると、平成29年のマヨネーズ・ドレッシング類の生産量は41万5863トン(前年比0.5%増)と過去最高を更新した(図12)。

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このうち、鶏卵を原材料とするマヨネーズが全体の54%を占め、22万2953トン(同0.4%増)と23年以降、7年連続で増加した。マヨネーズは、日本で最初に発売されてから90年以上経過しているが、近年、用途は広がり、野菜サラダだけではなく、お好み焼き、おにぎりの具材、握り寿司、スナック菓子、チャーハン、ホットケーキ、ピザなど、さまざまな料理に使用されるようになっている。

今後もマヨネーズ・ドレッシング類市場が拡大していけば、鶏卵生産量のうち約50%が仕向けられている業務・加工用需要も高まっていくとみられる。

(畜産需給部 河村 侑紀)


				

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