需給動向 海外 |
トウモロコシ期末在庫は前年度をかなりの程度下回る
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は3月8日、2017/18年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、前月予測が据え置かれ、前年度比3.6%減の146億400万ブッシェル(3億7094万トン(注))と過去最高となった前年度に次ぐ記録的な増産が見込まれている(表18)。
消費量は、エタノール向けが前月予測から増加したことから、同1.9%増の125億9500万ブッシェル(3億1991万トン)と見込まれている。
輸出量は、諸外国からの堅調な需要と価格の優位性から、前月予測と比べ、1億7500万ブッシェル(445万トン)の上方修正となり、同3.0%減の22億2500万ブッシェル(5652万トン)と減少幅が縮小するものと見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、同7.2%減の21億2700万ブッシェル(5403万トン)となり、前年度を下回ると見込まれている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.15〜3.55米ドル(1キログラム当たり13.4〜15.1円:1米ドル=108円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとして機構が換算。
(調査情報部 鈴木 浩幸)