需給動向 海外

◆世 界◆

世界のトウモロコシ期末在庫は下方修正され前年度比14.1%減少


米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が3月8日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、前月予測と大きな変化はなく、前年度比3.1%減の10億4174万トンと見込まれている(表16)。なお、前月予測と比べ、高温乾燥気候が続くアルゼンチンが下方修正された。

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輸出量は、アルゼンチンやブラジルで下方修正されたものの、米国では諸外国からの堅調な需要と価格の優位性から、前月よりかなりの増加が見込まれることから、同7.0%増の1億5162万トンと見込まれている。輸入量は、中国でソルガムの輸入量減少を補う動きから増加が見込まれ、同7.0%増の1億5162万トンと見込まれている。

消費量は、引き続き米国や中国などで堅調なことから、同1.5%増の10億7443万トンと見込まれている。

期末在庫は、輸出が増加する米国で取り崩されることなどから、同14.1%減の1億9917万トンと見込まれている。

世界の大豆期末在庫は前年度より減少

USDA/FASが3月8日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、高温乾燥気候が続くアルゼンチンが3カ月連続で下方修正されたことから、前年度比3.0%減の3億4086万トンと見込まれている(表17)。

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輸出量は、アルゼンチンで前年度を下回る一方、最大輸出国であるブラジルが前年度をかなり大きく上回ることから、同2.1%増の1億5060万トンと見込まれている。一方、輸入量については、需要が堅調な中国に加えアルゼンチンでも増加していることなどから、同4.8%増の1億5127万トンと見込まれている。

消費量(搾油仕向け)は、最大消費国である中国をはじめ、主要国でおおむね需要が堅調であることから、同4.3%増の3億86万トンと見込まれている。

期末在庫は、減産が見込まれるアルゼンチンで下方修正されたことなどから、同2.3%減の9440万トンと見込まれている。


				

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