需給動向 海外 |
トウモロコシ生産量が上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は1月12日、2017/18年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、作付および収穫面積が前月からわずかに減少したものの、単収が上方修正されたことから、前年度比3.6%減の146億400万ブッシェル(3億7094万トン(注))と前回予測から減少幅がわずかに縮小した。これは、過去最高の生産量となった前年度に次ぐ高水準である(表12)。
消費量は、食品・種子・その他工業向けが上方修正された一方、飼料等向けが下方修正され、同1.5%増の125億4500万ブッシェル(3億1864万トン)と見込まれている。
輸出量は、南米産との競合などにより、同16.0%減の19億2500万ブッシェル(4890万トン)と見込まれている。
これらの結果、期末在庫は、同8.0%増の24億7700万ブッシェル(6292万トン)と見込まれている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり2.95〜3.55米ドル(1キログラム当たり13.2〜15.9円:1米ドル=114円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICにより換算。
(調査情報部 鈴木 浩幸)