需給動向 海外

◆米 国◆

第1四半期の輸出量は過去最高を記録


牛、豚、鶏肉生産量はいずれも増加

米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2018年第1四半期の豚肉生産量は、肥育豚飼養頭数の増加やと畜場の処理能力向上などにより、前年同期比3.7%増の301万4000トンとなった。安価な飼料穀物価格などを背景に、牛肉と鶏肉も増産傾向にあり、同四半期の3畜種合計の生産量は、同2.4%増の1065万5000トンとなった(図8)。

024a

また、同年4月の豚肉生産量は、前年同月比7.7%増の97万1000トンとかなり増加した。2018年の生産量についてUSDAは、今後も前年を上回って推移するとし、前年比4.6%の増加を見込んでいる。

韓国向け輸出量が大幅増加

米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2018年第1四半期(1〜3月)の豚肉輸出量は、前年同期比5.8%増の68万7000トンと同四半期としては過去最高を記録した(表6)。

024b

内訳を見ると、最大のメキシコ向けは、同2.0%減の20万7000トンとなった。メキシコの豚肉生産が堅調なことに加え、加工用に仕向けられる七面鳥肉との競合などが、減少要因とされている。また、第2位の日本向けも、日本の豚肉生産が増加していることなどから、同2.1%減の14万3000トンとなった。

一方、米韓自由貿易協定により無税である韓国向けは、前年同期比34.5%増の9万6000トンと大幅に増加し、輸出増をけん引した。増加要因として、調理済み食品などを中心とした韓国の豚肉消費量の増加などが挙げられている。

また、中国・香港向けは、同3.2%増の6万1000トンとなったものの、3月単月では前年同月比8.8%減となった。

今後の輸出量についてUSDAは、第2四半期は64万6000トンと前年並みとなるものの、第3、4四半期は前年を上回ることから、年間では前年比5.0%増の268万3000トンと見込んでいる。また、2019年も、豚肉が増産に伴い低価格で推移することから、同3.5%の増加を見込んでいる。

輸出は堅調も豚肉価格は下落

USDA/ERSによると、2018年4月の豚肉卸売価格は、前年同月比9.1%安の100ポンド当たり68米ドル(1キログラム当たり165円:1米ドル=110円)と3カ月連続で前年同月を下回った(図9)。下落要因として、豚肉も含め食肉全体が増産していることに加え、例年よりも冷涼で国内需要が減退したことが挙げられている。卸売価格を部位別に見ると、バラ肉は同13.7%安、もも肉は同8.7%安、ロースは同8.6%安といずれも下落した。

025a

なお、第1四半期の一人当たり豚肉消費量は、5.7キログラムと前年同期並みとなった。

(調査情報部 渡辺 陽介)


				

元のページに戻る