需給動向 海外

◆NZ◆

2017/18年度牛肉生産・輸出、減少見込み


干ばつによりと畜頭数が増加

ニュージーランド統計局によると、2017/18年度(10月〜翌9月)の10月〜翌2月までの牛と畜頭数は、102万頭(前年同期比6.7%増)とかなり増加した(図10)。内訳をみると、去勢牛および未経産牛がそれぞれ、24万頭(同3.5%減)、21万頭(同4.0%減)と減少した一方、雄牛および経産牛がそれぞれ、29万頭(同12.6%増)、23万頭(同19.6%増)とかなり増加した。雄牛と経産牛は、2017年12月から2018年1月にかけて、北島の南部および南島の北部を中心に干ばつが発生したことが要因とみられる。

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この結果、2017/18年度の10月〜翌2月の牛肉生産量(枝肉重量ベース)は、27万トン(同5.7%増)となった。

牛肉輸出量、生産増により増加

ニュージーランド統計局によると、2017/18年度の10月〜翌2月までの牛肉輸出量は、牛肉生産量の増加に伴い、17万トン(前年同期比8.1%増)とかなり増加した(表3)。

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輸出先国別にみると、上位3カ国の米国、中国およびカナダ向けは増加した一方、台湾、韓国および日本向けは減少した。特に、中国向けは、同国と締結した自由貿易協定により、NZ産牛肉にかかる関税が撤廃されていることなどを背景に、近年、大幅に増加しており、2012/13年度はNZの輸出量全体に占める同国向けの割合は3%であったが、2017/18年度(10月〜翌2月)では、21%まで増加している。

2017/18年度の牛と畜頭数、未経産牛を中心に減少の見込み

ビーフ・アンド・ラム・ニュージーランド(BLNZ)は4月5日、「Mid-Season Update 2017-18」の中で、2017/18年度の牛肉需給見通しを発表した。

これによると、2017/18年度の輸出向け牛のと畜頭数(と畜頭数全体の95%程度)は、234万8000頭(前年度比0.6%減)とわずかに減少すると見込んでいる(表4)。内訳をみると、雄牛以外の、去勢、未経産および経産牛は、いずれも減少を見込んでいる。経産牛については、乳用牛のとう汰が、生産者支払乳価の回復に伴い減少すると予測している。去勢牛および未経産牛については、2014/15年度の牛肉輸出価格の上昇や2015/16年度の乾燥した天候により、肉用繁殖雌牛のとう汰が増加し、肉用繁殖雌牛が減少したためとしている。一方、雄牛は、肉牛取引価格が比較的堅調に推移してきたことを背景に、過去2、3年間に肥育に仕向けられた雄子牛が多いことから、唯一増加を見込んでいる。

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この結果、輸出向け牛肉生産量(枝肉重量ベース)は、59万トン(同0.8%減)とわずかな減少を見込んでいる。今後は、中国の牛肉需要の増加に伴い、同国向けのさらなる増加を期待している。また、日本向けについては、包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership、CPTPP)が発効された場合には関税率が引き下げられるため、今後の輸出拡大を期待している。

(調査情報部 大塚 健太郎)


				

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