需給動向 海外 |
トウモロコシ輸出量が上方修正
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2月8日、2017/18年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、前回予測が据え置かれ、前年度比3.6%減の146億400万ブッシェル(3億7094万トン(注))と過去最高の生産量となった前年度に次ぐ高水準が見込まれている(表16)。
消費量は、食品・種子・その他工業向けおよび飼料等向けがともに前月予測から据え置かれ、同1.5%増の125億4500万ブッシェル(3億1864万トン)と見込まれている。
輸出量は、南米産との競合などにより、同10.6%減の20億5000万ブッシェル(5207万トン)と見込まれている。ただし、価格競争力の高まりにより、前月予測から上方修正された。
これらの結果、期末在庫は、同2.6%増の23億5200万ブッシェル(5974万トン)と見込まれている。なお、前回予測と比べ、1億2500万ブッシェル(317万5000トン)下方修正された。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.05〜3.55米ドル(1キログラム当たり13.2〜15.4円:1米ドル=110円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとして機構が換算。
(調査情報部 鈴木 浩幸、渡邊 陽介)