需給動向 海外

◆世 界◆

世界のトウモロコシ生産量は前年度比3.2%減少


米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が2月8日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界のトウモロコシ生産量は、主要国でいずれも前年度を下回ることから、前年度比3.2%減の10億4173万トンと見込まれている(表14)。なお、前回予測と比べ、高温乾燥に見舞われたアルゼンチンやウクライナが下方修正された。

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輸出量は、ブラジルやアルゼンチンで大幅な増加が見込まれることから、同6.9%増の1億5152万トンと見込まれている。輸入量は、EUやメキシコの他、エジプトやイランといった中東で前年度を上回ることから、同6.9%増の1億5152万トンと見込まれている。

消費量は、米国や中国などで堅調なことから、同0.7%増の10億6841万トンと見込まれている。

期末在庫は、米国がわずかに積み増すものの、中国が大幅に前年度を下回ることなどから、同11.6%減の2億309万トンと見込まれている。なお、前回予測と比べ、348万トン下方修正された。

世界の大豆生産量はブラジル、アルゼンチンで減少

USDA/FASが2月8日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2017/18年度の世界の大豆生産量は、最大生産国の米国で前年度をわずかに上回るものの、ブラジルとアルゼンチンで前年度を下回ることなどから、前年度比1.3%減の3億4692万トンと見込まれている(表15)。なお、前回予測と比べ、単収見込みが増加したブラジルが上方修正された一方、アルゼンチンが下方修正された。

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輸出量は、中国向けが伸びているブラジルなどで前年度を上回ることから、同3.2%増の1億5195万トンと見込まれている。一方、輸入量については、人口の増加などにより飼料および食用油の需要が高まる中国が増加していることなどから、同4.2%増の1億5024万トンと見込まれている。

消費量(搾油仕向け)は、最大消費国である中国をはじめ、主要国で軒並み増加し、同4.0%増の3億10万トンと見込まれている。

期末在庫は、米国で大幅に積み増すことなどから、同2.1%増の9814万トンと見込まれている。なお、前回予測と比べ、43万トン下方修正された。


				

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