トウモロコシの飼料等向け消費量が下方修正
米国農務省世界農業観測ボード（USDA/WAOB）は4月10日、2017/18年度（9月〜翌8月）の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、収穫面積および単収が前月予測から据え置かれたことから、前年度比3.6%減の146億400万ブッシェル（3億7094万トン（注））と見込まれている（表18）。
消費量は、飼料等向けが前月予測から5000万ブッシェル（127万トン）下方修正されたことなどから、同1.5%増の125億4000万ブッシェル（3億1852万トン）と見込まれている。
輸出量は、前月予測が据え置かれ、同3.0%減の22億2500万ブッシェル（5652万トン）と見込まれている。
これらのことから、期末在庫は、同4.8%減の21億8200万ブッシェル（5542万トン）となり、前月予測から上方修正されたものの、前年度をやや下回ると見込まれている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.20〜3.50米ドル（1キログラム当たり13.5〜14.7円：1米ドル＝107円）と見込まれている。
（注）1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
（調査情報部 野田 圭介）