需給動向 海外 |
2018/19年度の米国トウモロコシの生産量は増加見込みに
米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は9月12日、2018/19年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、収穫面積が前年度を下回るものの、単収が上方修正され前年度をわずかに上回ることから、前年度比1.5%増の148億2700万ブッシェル(3億7802万トン(注))と見込まれている(表16)。
消費量は、飼料等向け、食品・種子・その他工業向けのいずれも前年度を上回ることから、同1.6%増の127億500万ブッシェル(3億2271万トン)と見込まれている。
輸出量は、記録的な水準となった前年度を1.0%下回る24億ブッシェル(6096万トン)と見込まれている。
これらのことから、期末在庫は前年度からかなり取り崩され、同11.4%減の17億7400万ブッシェル(4506万トン)と見込まれている。生産量の上方修正に伴い、期末在庫も前月の予測値が上方修正された。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.00〜4.00米ドル(1キログラム当たり13.2〜17.6円:1米ドル=112円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 佐藤 宏樹)