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2018/19年度の世界のトウモロコシ生産量は上方修正
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が2018年9月12日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2018/19年度の世界のトウモロコシ生産量は、主要生産国で前年を上回ることなどから、前年度比3.4%増の10億6900万トンと見込まれている(表14)。
輸出量は、アルゼンチンやブラジル、ウクライナが前年度を上回るとの見込みに加え、前年並みと見込まれた米国も前月予測が上方修正されたことから、同5.4%増の1億5775万トンと見込まれている。輸入量は、飼料需要の増加および穀物の減産が見込まれるEUなどで増加することから、同5.4%増の1億5775万トンと見込まれている。
消費量は、世界最大級の消費国である米国や中国で増加することなどから、同3.6%増の11億612万トンと見込まれている。
期末在庫は、消費量が生産量をやや上回ることから、同19.1%減の1億5703万トンと前年度を大幅に下回ると見込まれている。
USDA/FASが9月12日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2018/19年度の世界の大豆生産量は、主要生産国で増産が見込まれることに加え、前年度に干ばつで減産となったアルゼンチンの反動などにより、前年度比9.6%増の3億6932万トンと見込まれている(表15)。
輸出量は、米国やブラジルで微減も、アルゼンチンで大幅に増加することから、同2.1%増の1億5690万トンと見込まれている。輸入量は、EUやメキシコなどで増加することから、同1.5%増の1億5412万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、最大消費国である中国や米国などで増加することから、同4.9%増の3億820万トンと見込まれている。
期末在庫は、米国で前年の2倍に積み上がることなどから、同14.3%増の1億826万トンと見込まれている。