需給動向 国内

◆鶏 肉◆

6月の鶏肉輸入品在庫、輸入減で13万トン台


平成30年6月の鶏肉需給を見ると、生産量は13万4253トン(前年同月比0.3%増)と前年同月並みとなった。輸入量は、平成30年5月中旬にブラジルで発生したトラック業界のストライキの影響で現地の物流が滞ったことなどを背景に、ブラジル産は2万9984トン(同17.5%減)と大幅に下回り、全体では4万3894トン(同12.6%減)となった(図5)。推定出回り量は18万5154トン(同5.6%増)と前年同月をやや上回り、推定期末在庫は前月から7007トン取り崩したものの、16万6035トン(同9.9%増)と前年同月をかなりの程度上回った(財務省「貿易統計」、農畜産業振興機構調べ)。

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輸入品在庫、4カ月連続減少も前年比では増加

推定期末在庫のうち、輸入品は輸入量が減少したことから、前月比5573トン減の13万6765トン(前年同月比10.2%増)と9カ月ぶりに13万トン台となった。国産品は前月比1434トン減の2万9270トン(同8.8%増)となり、いずれも前月から取り崩したものの、前年同月をかなりの程度上回った。

前年の秋口以降、高水準な輸入量を背景に、大きく積み増した輸入品在庫は、最近の好調な需要などにより、平成30年2月をピークに4カ月連続で減少したものの、依然として比較的高めの水準が続いている(図6)。

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また、価格帯の近さから輸入品と競合するとされている国産むね肉の相場動向を見ると、輸入品在庫が高水準で推移する中、約1年間に渡って低下基調で推移している。しかし、消費者の簡便志向や健康志向を背景としたサラダチキン(注)などの好調なむね肉需要に支えられ、28年に輸入品在庫が大幅増加したときほどの急激な下落はなく、6月は1キログラム当たり270円以上を維持している。

注:当機構では、小売店のPOSデータ分析および消費者を対象にしたインターネットアンケートを実施し、サラダチキンの消費実態を調査した。調査結果については下記URLを参照。(「平成29年度鶏肉調製品の消費実態調査」 https://www.alic.go.jp/r-nyugyo/raku02_000076.html)

家計消費、増加傾向で推移

総務省の「家計調査報告」によると、平成30年6月の全国一人当たりの家計消費は、季節変動による増減を繰り返しながらも、数量が460グラム(前年同月比7.2%増)と3カ月連続で前年同月を上回った。金額は414円(前年同月比0.3%増)と13カ月連続で前年同月を上回った。鶏肉は、牛肉や豚肉に比べ安価でヘルシーなイメージがあり、消費者の健康志向や経済性志向に合致していることから、堅調に推移している(図7)。

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(畜産需給部 岩井 椿)


				

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