95年のホルスタイン種の泌乳成績を発表 (ドイツ)



● 世界第2位の登録規模に


 ホルスタイン種の登録業務や、 農家に対する育成方法の指導などを行っている ドイツホルスタイン協会は、 95年の同国における、 ホルスタイン種の登録状況と 泌乳成績を発表した。 この発表によると、 95年の黒白斑ホルスタイン種の登録頭 数は、 前年より7万7千頭増加して、 149万頭と世界第2位の登録規模となった。 また、 泌乳成績も前年より向上した。

● 回復がみられる旧東ドイツ地域


 このうち旧西ドイツ地域では、 85万3千頭の黒白斑ホルスタイン種が登録され ており、 これらの平均泌乳成績は乳量7,199キログラム、 乳脂率4.28%、 乳たん ぱく率3.34%となった。  なお、 ドイツでは、 泌乳成績をランク分けする際に、 乳量に乳脂率と乳たんぱ く率をそれぞれ乗じて算出するCFP値 (Content of Fat & Protein:脂肪/たん ぱく含有値) を利用しているが、 旧西ドイツ地域でのその値は549キログラムで あった。  これに対して、 旧東ドイツ地域では、 63万7千頭の同ホルスタインが登録され、 平均泌乳成績は乳量が前年を300kg上回る5,833キログラムとなったほか、 乳脂率 4.44%、 乳たんぱく率3.48%、 CFP値462キログラムとなり、 統合後、 酪農の再編 や技術の改善を反映し泌乳成績の向上がみられた。

● 赤白斑ホルスタインは、 乳用タイプに特化


 また、 100年以上の血統登録が存在する赤白斑ホルスタイン種は、 ドイツ全体 で世界最大規模の20万8千頭が登録され、 平均泌乳成績は、 乳量6,526キログラ ム、 乳脂率4.21%、 乳たんぱく率3.37%であった。 従来、 同ホルスタイン種は、 ドイツを代表する乳肉兼用種であったが、 近年では、 乳用タイプに特化しつつあ る。 ドイツにおけるホルスタインの泌乳成績(CFP値)上位5農家の比較(95年)
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