フィードロット飼養頭数が過去最高を記録(豪州)


前年同期の記録を更新

 豪州フィードロット協会(ALFA)は8月11日、四半期ごとに行っている全国フ
ィードロット飼養頭数調査の結果を発表した。これによると、2001年6月末時点
の総飼養頭数は69万3千頭となり、今年3月の調査時点よりも6%増加し、過去
最高であった昨年同期の67万3千頭を約3%上回り、記録を更新した。


フィードロットの素牛確保への動きにより高まる稼働率

 フィードロット飼養頭数を州別に見てみると、全国の約5割を占めるクインズ
ランド(QLD)州では、3月末と比較して19%の増加、ビクトリア(VIC)州で
は14%の増加、ニューサウスウェールズ(NSW)州では季節要因により微増、サ
ウスオーストラリア(SA)州ではフィードロットの閉鎖により、48%の減少、西
オーストラリア(WA)州でも19%減少した。また、フィードロットのキャパシテ
ィーに対する稼動率は全体で87%、QLD州では94%と高くなっており、95年にこ
の調査が始まって以来の記録になっている。高稼動率の要因として、総飼養頭数
の約85%を飼養するQLD、NSW州では、地域的な干ばつによる草の生育状況が悪い
ことと毎週記録を更新している販売価格の高騰により繁殖農家のフィードロット
への販売が増加する中で、フィードロット側も輸出向け素牛の確保に動いたもの
と考えられる。

州別飼養頭数の内訳



肉牛価格の高値の中、豪ドル安の影響により輸出向けが増加

 また、仕向け先を見てみると、輸出向けが41万2千頭でフィードロット飼養頭
数全体の59%、国内向けが26万4千頭で同38%となっており、3月末と比較して
輸出向けが11%の増加、国内向けが4%の減少となった。輸出向けは高い素牛価
格を豪ドル安が相殺するために増加したものの、国内向けは素牛価格の高値が影
響して減少している。ちなみに輸出向けのうち39万1千頭、95%が日本向けであ
る。

仕向け先別飼養頭数の内訳


 3月末と比較して11%増加した輸出向けの飼養頭数について、ALFAは、この1
年間で36%も高騰した素牛価格、干ばつによる飼料穀物の不足と不確定要素があ
り、これを維持することは難しいと予測している。一方では、アジア、特に韓国
を中心として、今後1年間は引き続き強い輸出需要も期待できるとしている。

 フィードロット業界のみならず、豪州の生産者を含めた食肉産業全体が、安い
豪ドルに支えられた輸出の伸びを背景に活況に沸いている。数年この状況が継続
するとの報道もあり、今後の行方を注目したい。

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