養豚の収益性低下の中で求められる安定的生産(中国)


上半期食肉生産量は4.3%増加

 中国農業部の統計によると、全国30省(チベットを除く)の2001年1〜6月の
食肉生産量は前年同期比で4.3%増加して、3,340万6千トンとなった。このう
ち、豚肉は前年同期比4.3%増の2,248万1千トン、牛肉は同4.7%増の282万
5千トン、鶏肉は同3.3%増の636万2千トンとなった。また、鶏卵は同3.7%
増の1,134万6千トン、生乳も22.5%増の443万5千トンであった。国内の需要
増を反映して畜産物生産量が増加している。


豚の飼養頭数は依然として高水準

 6月末時点における豚の飼養頭数は前年同期比2.4%増の4億4,600万頭とな
った。内訳は、繁殖用母豚が同4.9%増の3,891万8千頭で、全飼養頭数の8.7
%を占めている。第1四半期(1〜3月)末に比べ0.2%の減少となったものの、
依然として高水準にあるため、生産調整が必要になるとみられる。飼養頭数が2,
000万頭以上の省で増加を示しているのは安徽省(2.8%増)、山東省(2.9%
増)、河南省(10.7%増)、湖南省(5.4%増)、広東省(2.1%増)、雲南
省(0.8%)で、減少は河北省(2.1%減)、四川省(0.7%減)であった。
出荷頭数は、すべての省で増加している。


飼料価格の上昇で養豚の収益性は低下

 上半期における豚の価格は値動きが大きかった。中でも子豚価格は、99年5月
の最安値4.69元/s(66円:1元=14円)から反発を始め、ほぼ21ヵ月連続し
て上昇を続けた。今年3月に最高値の9.54元/s(134円)に達し、最安値から
の上昇率は103.4%となった。その後、第2四半期に入ると徐々に値を下げ、7
月には8.07元/s(113円)まで下落した。1〜6月までの平均価格は8.81元
/s(123円)で、前年同期比で18.1%高となった。

 また、肥育豚の上半期の平均価格は前年同期比7.1%高の6.07元/s(85円)
と上昇したものの、1〜6月までの価格の動きを見ると、月ごとに値下がりして
おり、1月には6.32元/s(88円)であった価格は6月には5.74元/s(80
円)にまで下落している。

 一方、飼料原料であるトウモロコシの価格は上昇を続けており、その上昇幅は
かなり大きい。2000年4月の0.89元/s(12円)を底値に上昇を始めて以来、
今年6月にはこれと比べて38.2%高の1.23元/s(17円)に達した。1〜6
月の平均価格は1.14元/s(16円)で、前年同期比で22.2%高となった。価
格上昇の要因としては、夏穀物の減産や輸送コストの上昇などがある。また、上
半期に国がトウモロコシの輸出補助金を増額したことにより、1〜5月までのト
ウモロコシ輸出量は前年同期比3.6%増の301万3千トンとなり、国内向け供給
量が減少した。

 このような状況から、養豚の収益性判断の目安となる穀物と肉豚との価格比を
見てみると、基準となる1:5.5に対して、4月は1:5.27となり、6月には
1:4.67となった。上半期の平均は1:5.36となり、前年同期比で12%減少
している。この価格比の値が小さくなると経営状況は悪化することから現在の養
豚経営は悪化傾向にあると見られる。

 専門家は今後の安定的な生産には、むやみな飼養頭数の増加による供給過剰を
避け、飼養管理レベルの向上および伝染病の防止に力を入れる必要があるとして
いる。
って生産された電気を電力会社に売却することができず、また、余剰ガスの専用
ボンベへの圧縮にも多大なコストが必要となる。同局は、こうした諸問題を解決
していけるかが将来的な普及のかぎになるとしている。

 タイをはじめとした途上国におけるバイオガス利用の意義は大きい。近年では、
研究機関がバイオガス装置を養鶏やゾウ飼育の分野にも導入するなど同技術の裾
野は広がりつつある。政府の支援体制の整備が望まれている。

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