◇絵でみる需給動向◇
米農務省(USDA)は4月下旬、2001年(2000年12月〜200 1年11月)におけるブロイラーの生産・販売動向を発表した。これによると、 生産量(生体重量ベース)は、前年度比1.9%増の1,925万トンと依然として増加 傾向が継続している。しかし、1羽当たりのと体重については、ここ数年は骨 なしむね肉への需要の増加に伴うブロイラーの大型化を背景に増加が続いてい たが、2001年度は前年度に比べわずかに0.5%増とその動きも一段落した。ま た、ふ化羽数も前年度比0.8%の増加にとどまった。こうしたことから、ブロ イラーの生産の伸び率は、昨年に引き続き、過去数年で最も低いものとなった。 ◇図:生産量と販売額の推移◇
州別の生産動向を見ると、最大の生産州はジョージア州(シェア14.7%) で、前年度比1.4%増の2,829万トンと5年連続で首位を保った。これに続く第 2位のアーカンソー州(同13.5%)および第3位のアラバマ州(同12. 7%)については、それぞれ、1.8%減と3.0%減と前年度を下回った。以下、 ノースカロライナ、ミシシッピの各州については、生産量はいずれも前年度を 上回った。なお、州別の順位はここ数年ほぼ変わっておらず、「ブロイラーベ ルト」と呼ばれるこれらの南東部5州で全米シェアの6割が生産されている。
一方、2001年度のブロイラー販売額(生体重量換算価額)は、前年度比 19.3%増の167億ドル(約2兆1,543億円:1ドル=129円)と3年ぶりに前年を上回 った。このような販売額の好調は、供給量の伸びが小幅であった一方、輸出市 場において、ロシアやメキシコを中心とした主要な輸出先からの需要が極めて 好調に推移したことに伴い、価格が堅調に推移したことによる。このため、20 01年度の平均販売単価(生体重量ベース)も、前年度比11.7%高の39.3セント/ ポンド(約112円/kg)とここ数年で最も高い水準となった。 ◇図:グラフ平均単体単価の推移◇
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