◇絵でみる需給動向◇
ニュージーランド農林省(MAF)によると、2001/02年度(4月〜3月)までの乳 製品の輸出額(FOB価格ベース。以下同じ)は、国際価格が値上がりしたことに伴 って、輸出価格も上昇したことから、前年度比23.0%増の71億5,406万NZドル(約 4,149億3,548円:1NZドル=58円)となる見込みである(暫定値。以下同じ)。品 目別に見ると最大の輸出額を記録した乳製品は全粉乳であり、前年度比19.5%増 の21億8,517万NZドル(約1,267億3,963万円)となった。これに次ぐ脱脂粉乳は前 年度比50%増の13億9,840万NZドル(約811億697万円)となり、チーズが前年度比 39.4%増の11億2,293万NZドル(約651億2,994万円)、バターが前年度比0.1%減 の10億9,061万NZドル(約632億5,521万円)で続いている。
MAFの需給見通しでは、2002/03年度の乳製品の輸出額は、市場価格の値下がり により減少する見込みとなっており、品目別内訳は、全粉乳、脱脂粉乳、チーズ でそれぞれ前年度比18.1%減、19.0%減、4.2%減となり、乳製品輸出全体では前 年度比7.3%減と見込まれている。MAFでは引き続き同年度以降も、搾乳牛・初妊 牛の頭数が増加することが見込まれるため、中期的に生乳生産量が増加すると予 測している。これにより、乳製品の輸出量も増加し、乳製品輸出額の増加基調が 継続する見通しである。2006/07年度での乳製品輸出額の総額は82億9,653万NZド ル(約4,811億9,897万円)になると予測されている。 ◇図:乳製品の輸出額の推移◇
また、MAFでは、乳製品輸出量についても予想しており、2001/02年度(4月〜3 月)では、全粉乳、脱脂粉乳、チーズでそれぞれ前年度比7.3%増、39.0%増、1 1.0%増になると見ている。輸出額と同様、2002/03年度以降も乳牛の飼養頭数増 加による生乳生産増などで輸出量も増加すると予想している。 ◇図:乳製品輸出量の推移◇
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