米国の牛肉の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○上昇が続く肥育牛価格


● ● ●8月は前年同月比28.7%高 ● ● ●

 米農務省(USDA)によると、2003年8月の肥育牛価格(去勢牛、チョイス
級、生体重量1,100〜1,300ポンド、ネブラスカ州)は、前年同月比28.7%高
の100ポンド当たり81.0ドル(キログラム当たり約210円:1ドル=118円、
以下同じ)となった。

 肥育牛価格は、国内、外からのおう盛な需要により、2002年11月以降、一
貫して前年水準を上回って推移している。

 また、8月の生産量は、前年同期比6.1%減の105万2千トン、と畜頭数は同
2.8%減、1頭当たり枝肉重量は同3.4%減となった。(左図参照)

● ● ● カナダからの生体牛および牛肉等の輸入禁止が価格上昇の要因 ● ● ●

 肥育牛価格の上昇は、カナダでのBSEの確認により5月21日から開始され
たカナダからの牛および牛肉等の禁輸措置の影響にから牛肉等の品薄感が広が
ったものと考えられる。現在、牛肉等は8月8日に条件付きで輸入禁止措置が
解除されたものの、生体牛については、依然として禁輸措置が取られている。
カナダからの生体牛輸入頭数は輸入禁止措置前の2003年4月には20万4千頭
と米国の主要7州のフィードロット月間出荷頭195万3頭と比較すると約1割
となっており、肥育牛の主要な供給先となっている。また、4月の牛肉等の輸入
数量は全体で13万1千トンそのうちうちカナダは4万1千トンと3割を占めて
いる。
カナダからの牛肉輸入数量の推移
資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry outlook」
注:枝肉ベース

カナダからの生体輸入頭数
資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry outlook」

● ● ● 年平均では、77〜78ドルの見込み ● ● ●

 今後の見通しについて、USDAでは、今後少なくとも2カ月間このままの肥
育牛価格が高値を続ければ、1990年に記録した年平均の100ポンド当たり77
ドル(キログラム当たり200円)を更新するとし、今後、秋から冬にかけて価
格が下落したとしても、同77〜78ドル(200円〜203円)と予測している。ま
た、飼養頭数全体は、2006年の1月までは減少が続く可能性が高いとしている。


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