世界の飼料穀物の需給動向


◇絵でみる需給動向◇


○トウモロコシ収穫量は高水準を予測


● ● ● 収穫面積、単収とも前年実績を上回る見込み ● ● ●

 米農務省(USDA)が8月13日に公表した2003/04年度の穀物生産予測に
よると、米国のトウモロコシ生産量は、前月の予測を2億6百万ブッシェル(約
523万トン)下回る100億6,400万ブッシェル(約2億5,600万トン)となっ
ている。今回の予測はUSDAが生産者に対して聴き取り調査などを行った結果
が織り込まれており、前年度を10億ブッシェル(約2,540万トン)上回る記録
的な豊作としている。これは、収穫面積が前年度比3.7%増(2万9千ヘクター
ル)、単位面積当たり収穫量が前年度比7.3%増(1エーカー当たり139.9ブッ
シェル)といずれも前年実績を上回ると見込まれているためである。

● ● ● 在庫増加で価格は低下 ● ● ●

 米国におけるトウモロコシ需要量は、食料・種子・工業用原料を中心に一貫
して増加傾向にある。しかし、2003/04年度は、記録的な生産量が見込まれる
ことから、期末在庫量は前年度に比べ増加すると予測されている。こうした需
給の緩和を反映して、2003/04年度のトウモロコシ価格は1ブッシェル当たり
2.00〜2.40ドル(約236〜283円:1ドル=118円)と2002/03年度の価格(平
均価格は2.30ドル(約271円))よりも低い水準で推移すると見込まれている。

米国のトウモロコシ需給
資料:「Grain:World Markets and Trade」

● ● ● 輸出は他国との競争が激化 ● ● ●

 米国は世界のトウモロコシ輸出量全体の約6割を占めているが、2003/04
年度の輸出量は輸出競争の激化などから、前月の予測を100万トン下方修正し、
4,600万トンと予測している。

 その他の国を見ると、ブラジルでは記録的な収穫量が見込まれていること、
価格低下で輸出競争力を増したことなどから、前月の予測から150万トン増加
し、500万トン、一方、東ヨーロッパについてはハンガリー、ルーマニアでの
生産量の減少から輸出量は100万トンの減少が見込まれている。

 世界の貿易量は2002/03年度は7,750万トンと1980/81年度以来の記録
となると見込まれているが、2003/04年度はカナダでの輸入減、トルコにおけ
る在庫量の増加、日本での食肉生産量の減少などから減少が見込まれている。

世界のトウモロコシ輸出量
資料:「Grain:World Markets and Trade」

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