北京のスーパーマーケットにおける家きんの販売(中国)

調査情報部 調査情報第一課


ひとくちMemo

中国における家きんの小売は、本誌2003年7月号のグラ
ビアで紹介した小売市場のほか、地元資本のスーパー
マーケット、さらにカルフール、イトーヨーカ堂など
といった外資系のスーパーマーケットで行われている。
今回は北京市にある地元型のスーパーマーケット・崇
文門菜市場での販売の様子を紹介する。

 北京市随一の繁華街、王府井にもほど近い崇文門にあるスーパーマーケット。
食肉などは従来の対面式、加工食品などはセルフサービス式で購入する「折衷
型」のスーパーマーケット。

 生体鶏(活鶏)が店内で販売されている。中
国では依然として、活鶏への一定の需要がある。
お客の希望により、無料で解体してもらえる。
値段は品種により、1羽当たり20元〜40元とな
っている。
 鶏舎の裏側は、鶏がえさを摂取できるように
なっている。鶏は薬用鶏としても、知られる糸
羽烏骨鶏。この鶏は、国内で消費されるほか、
東南アジアや東アジア諸国にも輸出されている。

 中国は地鶏(中国語では「土鶏」)の種類が
豊富である。写真の「三黄鶏」は、別名「恵陽
胡須鶏」とも言われるもので、広東省原産の優
良肉用品種の1つである。「即可食用」食品で、
「沸騰したお湯に5分間」とある。
 福建省の代表的な地鶏「河田鶏」をパックした
もの。肉質が良好で、香港、マカオなどでも人気
があるとのこと。

 店舗内に設けられた「緑色食品」のコーナー。
「緑色食品」は中国農業部により設立された「中
国緑色食品発展センター(CGFDC)」が認定した
食品のことで、低農薬などのA級と無農薬などの
AA級の2種類がある。「緑色食品」は、値段が通
常の食品に比べて割高なため、主なターゲットは、
輸出市場、国内の外国人および一部の富裕層など
とされるが、着実に市場は拡大している。

 小分けしたものを販売。日本ではあまり見か
けない「モミジ」や鶏頭も並べられている。
 北京市にあるカルフール。2003年6月末現在、
中国で36店舗を展開。アジア地域の店舗数では、
2位の台湾(28店舗)を大きく引き離している。
 
元のページに戻る