米農務省(USDA)の発表によると、2003/04年の飼料穀物生産は前年を14%上回る2億7,930万トンとなった。
単位面積当たりの収量が平年よりも高かったことがその要因であるとされた。飼料穀物の供給量は前年比7%増の3億1,290万トン、
また、輸出量が約200万トン増加し5,300万トンと見込まれている。ちなみに2002/03年の輸出量はは4,590万トンであった。
飼料穀物の消費量は2億7,440万トンとなり、在庫率は14%と見込まれている。● ● ● トウモロコシの収穫量は記録的 ● ● ●2003/04年のトウモロコシ生産量は増加し、102億7,800万ブッシェルとなり、 天候不順による影響を受けた年度当初から約13億ブッシェル増加するとしている。1エーカー当たりの収穫量も143.2ブッシェルとされ、 03/04年は記録的な収穫量となった94/95年と同等となることが見込まれる。11月1日現在の収穫量は、指標となる7州(イリノイ、インディアナ、アイオワ、ミネソタ、ネブラスカ、オハイオ、ウイスコンシン)では、 2000年との比較で4%、2002年との比較では6%増となり史上最高となっている。 一方ソルガムの生産量は、2003/04年の見込みでは4億ブッシェルとなる。同年の供給量は4億4,300万ブッシェルと年度当初の見込みから 1,200万ブッシェルの増加となっている。ソルガムの需要は年々伸びている。 ● ● ● 2003/04年の世界の生産見込み ● ● ●米国でトウモロコシをはじめ飼料作物の生産量の記録的な増加が見込まれる一方で、アルゼンチンは、 干ばつの影響やトウモロコシから国際価格が堅調な大豆への作柄変更によりヘクタール当たりの収穫量は0.3トン減小し 5.0トンとなるなど200万トン減産し1,400万トンが見込まれている。また、東欧では夏の干ばつにより85万トンの減産、 03/04年はハンガリーで70万トン減産が見込まれる一方、ウクライナとロシア南部では良好な降雨に恵まれ旧ソビエト圏では130万トン増加の 1,100万トンとなる見込みである。このことから米国を除く世界の生産量は、100万トンの減産となる見込みである。 |
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