●●●チーズの輸出補助金16.5%引き下げ ●●●
欧州委員会は6月24日、EU乳製品管理委員会での決定を受け、チーズ、バター、脱脂粉乳など乳製品に対する輸出補助金の大幅な引き下げを決定した。同委員会によると、今回の引き下げは7月1日に引き下げられる介入価格や上昇する国際価格など世界の乳製品市場の動向を考慮したものであるとしている。 ●●● 脱脂粉乳、バターなども引き下げ ●●● 脱脂粉乳や全粉乳の輸出補助金については、これまでも引き下げられているが、輸出許可申請件数がなお増加傾向にあることから、今回それぞれ100キログラム当たり35ユーロ(約4,700円)から同29ユーロ(約3,900円)、同75ユーロ(約1万円)から同70ユーロ(約9,500円)に引き下げられた。また、バターについても、7月1日に引き下げられる介入価格に適合するため、同141ユーロ(約1万9千円)から同135ユーロ(約1万8千円)に引き下げられた。なお、同委員会はバターや脱脂粉乳などについては、現在の乳製品国際市場の動向からさらに引き下げが必要であるとしている。 ●●● EU、輸出補助金の撤廃を主張 ●●● 多くの加盟国が今回のEUの乳製品に対する輸出補助金の引き下げについて、大変厳しい結果と捉えている中、欧州委員会は、輸出補助金は自己利益のためのものではなく、域内および国際市場を調整するためのものであり、今後、EUは輸出補助金なしで世界の市場シェアを取り戻す必要があると主張し、また、それが可能なものはまずチーズであるとしている。 |
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