●●●農林省がモデル酪農家を算出●●● ニュージーランド(NZ)農林省(MAF)はこのほど、酪農モニター報告を公表した。このレポートは、MAFが全国酪農家のサンプルをモニターして、各地域ごとにモデルとなる平均的な酪農家を算出し、2003/04年度の酪農家の経営状況を示したものである。概要は以下のとおりである。 ●●●牧草の生育状況が体力面に影響●●● 酪農家の体力面を比較すると、北島と南島で対照的な結果となった。北島では、不安定な冬から春にかけての気候状況により(6月〜11月)、生乳生産ピーク時における牧草の生育状況が芳しくなかった。牧草成長率は年度平均30〜50%程度にすぎない。その結果、2003/04年度の生乳生産量は前年同期比6%〜20%程度減少となっている。また、夏から秋にかけて断続的な乾そう気候に見舞われたため、牧草の生育が例年に比べて遅れており、今シーズンに間に合うかどうか懸念されている。 (豪ドル) ●●●経営の効率性の相違が鮮明に●●● 2003/04年度におけるモデル酪農家の現金収入は、生産者乳価の上昇を背景に、北島、南島ともに増加しており、北島は27万NZドル(約1,971万円、1NZドル=73円)とほぼ前年並みにとどまったものの、南島は前年比5.0%増の68万NZドル(約4,964万円)となった。また、現金支出については、北島が同5.0%増の16万NZドル(約1,168万円)であったのに対し、北島は飼料コストの圧縮に成功したことから、同6.6%減の41万NZドル(約2,993万円)となっている。その結果、当期純損益は、北島9万NZドル(約657万円)、南島13万NZドル(約949万円)となっている。 |
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