2004年EUの豚と畜頭数はほぼ前年並みの見込み


◇絵でみる需給動向◇


●●●EU15、前年比0.4%増●●●

 EUの豚肉管理委員会によると、2004年のEU15カ国における豚と畜頭数は、前年に比べて0.4%増の2億300万頭と見込んでいる。なお、新規加盟10カ国を加えたEU25カ国全体では、ポーランドやチェコなど主要生産国での減少が見込まれることから、同0.4%減の2億4,330万頭と見込んでいる。

●●●ドイツ、スペインなどで増、フランスは減●●●

 国別にみると、EU最大の豚肉生産国であるドイツは前年に比べて2.0%増、それに次ぐスペインは同1.1%増、また、主要輸出国であるデンマークは同1.9%増と活発な域内需要などを背景に増加が見込まれている。

 一方、域内第3位の生産国であるフランスは国内における豚飼養頭数の減少から、また、オランダは環境問題に対処するため飼養頭数削減計画の継続的な実施などから、それぞれ同0.7%減、同2.4%減と減少が見込まれている。

●●●好調なEU豚肉価格●●●

 EU15カ国における最近の価格動向をみると、2003年後半から2004年初めにかけて低迷した豚枝肉卸売価格(市場参考価格、以下「豚肉価格」という。)は、豚肉の民間在庫補助(APS)の導入や豚枝肉などに対する輸出補助金の交付などの施策が奏効し、2004年3月以降は前年を上回って推移している。イギリス食肉家畜委員会(MLC)によると、EU15の第2四半期(4〜6月)の豚肉価格は、バーベキューシーズンの到来による豚肉需要の増加により6月にかなり大きく上昇したことから、第1四半期(1〜3月)を9.1%、また、前年同期を10.0%それぞれ上回る100キログラム当たり136.4ユーロ(約1万8,400円:1ユーロ=135円)となった。

 国別にみると、イギリスでは第1四半期と比べて8.1%高の同162.1ユーロ(前年同期比5.1%高、約2万1,900円)と高水準で推移し、ドイツ、デンマークなどでもそれぞれ上昇傾向で推移した。また、月別にみると、7月の初めにはポルトガルの豚肉価格がEUで最高となった。このことについてMLCは、6〜7月の同地におけるユーロ2004大会の開催による豚肉需要の増加が要因とみている。

 なお、MLCによると今後豚肉価格は、第3四半期(7〜9月)には同146.0ユーロ(約1万9,700円)まで引き続き上昇傾向で推移するものの、第4四半期(10〜12月)には同134.0ユーロ(約1万8,000円)まで低下すると見込んでいる。


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