EFSA、活動の見直し作業を開始


EFSAの1回目の活動見直し

 欧州食品安全機関(EFSA)の15回目の運営理事会(Management Board)が6月22日に開催され、EFSAの活動についての見直し(review)の実施スケジュールなどを決めた。この見直しは、食品法の一般原則と欧州食品安全機関の設立、および食品安全性に係る欧州議会および理事会規則(EC/178/2002)の第61条に基づくものであり、このたびその1回目を行い、それ後6年ごとに行われるものである。

 運営理事会の資料によれば、この見直しは、外部に評価を委託して行い、評価には欧州連合レベルまたは加盟国レベルの関係機関の見解を考慮に入れることとなっている。またこの見直しは、EFSA創設時の目的と業績との比較、活動の不足している部分や、組織上または業務を実施する上での必要な改善点などを明らかにし、業務実施上の改変や、場合によってはEFSAの法律の変更も提案することになる。今後は、(1)本年中に外部評価の委託先の選定や実施期間などを定め、(2)2005年1月に外部評価の委託先との契約、(3)2005年10月に中間報告の作成(4)2006年1月に最終報告書の作成と運営理事会での議論(5)2006年4月にEFSAから欧州委員会への勧告の実施と公表。報告書を欧州議会と理事会へ提出−となっている。

予備調査の結果を公表

 今回の運営理事会では、上記の見直しに先立って行われた予備調査の結果が公表されている。この予備調査は、関係者のEFSAに対する印象、期待とその実績についての評価、さらなる能力の改善のために実施すべきことについて、EFSAに関係する機関である欧州委員会、欧州議会、加盟国の食品安全担当機関、科学パネル、産業界、消費者、国際的な報道機関、NGOsなどの代表者を中心に合計21名に対して会見形式で本年の3月5日から4月15日の間に行われた。

予備調査の結果は、おおむね良好

 調査の結果は、牛海綿状脳症やダイオキシン汚染などの食品に関する事件後において、EFSAが消費者の信頼を回復する上で重要な役割を果たしていると関係者が考えていることが明らかとなった。

 また、EFSAに対しては(1)最高水準の意見を提供している、(2)以前の組織に比べかなり良いコミュニケーションを行っている、(3)加盟国と緊密な連携をとっておりより有効な協力とコミュニケーションのための基礎を構築している−などのEFSAの業務内容を評価する意見が出されている。一方、意見が出されるまでに時間がかかりすぎているとの意見も出されている。

パルマへの移転予算も承認

 EFSAは現在暫定的に、ブリュッセルに所在しているが、昨年12月の欧州サミットにおいて、EFSAの所在地をイタリアのパルマとすることが決定した。今回の運営理事会においては、EFSAのパルマへの移転に関する予算も承認された。これにより、この秋から移転作業を開始し、1年間以上の期間をかけ、2005年の秋までに移転を完了することとしている。

 また、運営理事会において現在の議長および副議長が再選された。任期は2年間である。


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