ブラジル、南部地域の干ばつで生産予測を下方修正


CONAB、南部地域の干ばつに対する影響調査を特別に実施

 3 月14日ブラジル農務省は、国家食糧供給公社(CONAB)が南部地域を主とした干ばつの被害調査をリオグランデドスル州、サンタカタリナ州、パラナ州、マットグロッソドスル州において特別に実施すると発表した。

 CONABは3月7日に2004/05年度第3回主要穀物生産状況を発表したばかりで、主要穀物の全生産量は前年度の1億1,915万トンを3.6%上回る1億2,341万トンだったものの、第2回調査の1億3,192万トンよりは6.5%減少すると予測していた。

 また特に輸出が好調である大豆生産に注目が集まっており、第2回調査の生産量6,141万トンが、第3回調査では5,703万トンと7.1%減となっており、特別調査でどのような結果になるか注目される。

 なお、南東部サンパウロ州や中西部ゴイアス州などでは生産者および組合による調査も実施されることになっている。



干ばつはリオグランデドスル州に大きな影響

 3月22日CONABは、14〜18日に実施した特別調査の結果を公表した。主要穀物の全生産量は第3回調査の1億2,341万トンを3.2%下回る1億1,950万トンとなった。

 また、干ばつによる被害が最も大きいのは大豆であり、前回調査の5,703万トンから6.9%減の5,312万トンとなり、中でもリオグランデドスル州は前回調査の556万トンから44.9%減307万トンとなっている。


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