2005年第3四半期豚飼養動向


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 第3四半期の飼養頭数は前年同期並み ● ● ●

 米国農務省(USDA)が四半期ごとに発表する豚の飼養動向調査によると、2005年第3四半期(9月1日現在)の豚の総飼養頭数は前年同期並みの6,153万6千頭となった。飼養区分別にみると、繁殖豚(雄を含む)が前年同期比0.2%増の597万2千頭、肥育豚が前年同期並みの5,556万3千頭となっている。

 好調な肥育豚価格を背景に養豚生産者は20カ月連続で黒字を維持しており、横ばいが続く飼養動向は生産者にとって最良の経営状態にあることを示している。長期的にみると、飼養動向は2002年以降、安定的かつ緩やかに拡大が続いている。

 また、州別にみると、伝統的な養豚生産州であるアイオワ州は同0.6%増の1,650万頭(シェア26.8%)、垂直統合の進んでいるノースカロライナ州は、同1.9%減の1,010万頭(シェア16.4%)などとなっている。

過去15年間における豚飼養動向の推移

資料:USDA「Quarterly Hogs and Pigs」


● ● ● 一腹当たり子豚産子数は過去10年で最高 ● ● ●

 USDAによれば、2005年6〜8月の子豚産子数は前年同期比0.4%増の2,627万3千頭とほぼ横ばいとなった。一方、2005年6〜8月の分娩頭数は同0.2%減の289万8千頭となったころから、一腹当たり子豚産子数は前年同期比0.7%増の9.07頭と過去10年で最高の水準に達した。

 飼養規模別にみると、5,000頭以上の規模で9.10頭、2,000〜4,999頭規模で9.00頭、1,000〜1,999頭規模で8.80頭、500〜999頭規模で8.70頭などとなっており、500頭以上の規模で過去最高を記録した。また、州別ではアイオワ州が同1.1%増の9.00頭、ノースカロライナ州が同0.5%減の9.10頭となっている。


● ● ● 2005年9月以降の分娩頭数も緩やかな増加傾向 ● ● ●

 USDAによると、2005年9〜11月の分娩見込頭数は前年同期並みの288万8千頭と横ばいが続くものと見込まれている。一方、前々年同期と比較すると1.1%増となっており、長期的に見ると緩やかな上昇傾向は維持される。また、2005年12月〜2006年2月の分娩見込頭数は、前年同期比1.4%増の287万5千頭となっている。


 注1:2005年9月以降は分娩見込頭数  
 2:12月は前年の12月
資料:USDA[Quarterly Hogs and Pigs]


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