● ● ● 上半期の輸出量は25.5%増 ● ● ●2005年のブロイラー輸出量は2001年に次ぐ高い水準となると見込まれている。米国農務省(USDA)によると、2005年上半期(1〜6月)のブロイラー輸出量は前年同期比で25.5%増の111万5千トンと大幅な伸びとなった。通年の予測でも、246万3千トンと前年比で13.9%の増加が見込まれている。USDAによれば、この増加は米国の鳥インフルエンザ発生に伴う輸入制限で一時的に数量が落ち込んだ前年の反動によるところが大きいとしている。仕向け先別では、カナダを除き軒並み増加となっており、特に日本(同204.2%増)、香港(同94.8%増)、東欧(同70.2%増)の増加が目立っている。 ブロイラー輸出量の推移 ● ● ● 骨付きもも肉(レッグクオーター)輸出が好調 ● ● ● シェア3割を占めるロシア向け輸出も好調であった。USDAによれば、2005年上半期のブロイラー輸出量は32万トンと、前年同期比で14.3%増加した。好調の要因は、ロシア向け輸出の96%を占める骨付きもも肉(レッグクオーター)の需要がおう盛であったためで、2005年上半期は米国の骨付きもも肉(レッグクオーター)全輸出量の67%がロシアに仕向けられた。 ● ● ● 下半期予測を上方修正● ● ●ブロイラー製品の需要が伸び続けていることから、USDAは2005年下半期を上方修正した。2005年下半期のブロイラー輸出量の予測は、前回予測から9万1千トン積み増しの127万3千トンと前年同期から2.6%の増加が見込まれている。四半期ごとの予測では、第3四半期は同8.5%増の61万5千トン、第4四半期は、同2.4%減の65万8千トンとなっている。USDAによれば、第4四半期が前年同期比で減少するのは、ロシアが輸入を再開した2004年下半期に数量が急増した影響によるであるとしている。2005年通年では、過去最高を記録した2001年に次ぐ高い水準になると予測されている。 ブロイラー輸出予測
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