● ● ● 主要仕向け先の輸入解禁に伴い、輸出量は増加の見込み ● ● ● 米国農務省(USDA)によると、2006年8月の牛肉輸出量は前年同月比の約2倍に当たる4万9千トンとなった。これは、米国産牛肉の主要仕向け先で、輸入解禁が進んでいるためとされている。2006年2月にはメキシコが30カ月齢以下の牛由来の骨付き牛肉を、7月には日本が20カ月齢以下の牛由来の牛肉を、9月には韓国が30カ月齢以下の牛由来の骨なし牛肉を、今月にはコロンビアおよびペルーがそれぞれ牛肉の輸入再開を決定した。 主要国の牛肉輸出量の推移
● ● ● ブラジル産の輸出シェア、2006年には27.8%まで増加 ● ● ● 2003年のBSE発生以降、米国産が輸出量を大幅に落とした一方で、競合する輸出国は輸出量を大きく伸ばした。USDA/FASによると、2003〜2006年の3年間にブラジルは65.5%、豪州は12.3%、アルゼンチンは29.5%それぞれ輸出量の増加が見込まれており、経済成長が著しいロシア向けなどを中心に、世界全体の牛肉輸出量は右肩上がりで推移している。輸出シェアで見ると、ブラジルは2003年の18.5%から、2006年には9.3ポイント増の27.8%まで拡大するなど2004年以降世界最大の牛肉輸出国になっている。また、豪州も19.9%から0.4ポイント増の20.3%、アルゼンチンは6.1%から1.0ポイント増の7.1%になると予測されている。 |
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