2006年のブロイラー輸出は好調な滑り出し


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 第1四半期の輸出量は前年同期比11.5%増 ● ● ●

 米国農務省(USDA)によると、2006年5月の鶏肉卸売価格は前年同月と比較して軒並み下落し、特に、在庫量の多い骨付きもも肉は、海外における鳥インフルエンザの発生による鶏肉需要の低下も影響し、前年同月比40%安のポンド当たり23.4セント(キログラム当たり58円:1ドル=113円)と大幅に下落した。また、鶏肉生産量の増加により(左図参照)骨付きもも肉以外の卸売価格も下落しており、もも肉が同35.2%安の同35.1セント(同87円)、北東部の骨なしむね肉が同22.8%安の同107.3セント(同267円)となった。

 このような卸売価格の下落を受け、2006年第1四半期のブロイラー輸出量は前年同期比11.5%増の60万7千トンとなった。特に、骨付きもも肉の主要仕向け先であるロシア向けは同64.5%増の18万9千トンと大幅に増加した。また、仕向け先第2位となった香港/中国向けは、中国へ直接船積みされる量が増加したために同80.1%増の7万2千トンと記録を伸ばし、輸出量全体に占めるシェアも昨年同期の7.3%から11.8%まで増加させた。続くメキシコとカナダ向けも、それぞれ同27.4%増の6万7千トン、同31%増の2万8千トンと堅調に推移している。

 このように2006年のブロイラー輸出量は、最大仕向け先であるロシア向けを中心に好調な滑り出しとなっており、USDAによると、2007年の輸出量も生産量の増加、主要仕向け先の好景気などを背景に前年を6.1%上回る247万8千トンと増加が見込まれている。

鶏肉卸売価格の推移

資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」

第1四半期の国別輸出量の推移

資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」

 

● ● ● 骨付きもも肉の在庫は依然高水準 ● ● ●

 USDAによると、2005年下半期にかけて増加していた冷凍鶏肉在庫量は、2006年に入り減少傾向で推移しているものの、2006年4月現在の在庫量は前年を21.5%上回る38万2千トンと依然高水準を維持している。2006年4月時点の在庫量を部位別に見ると、むね肉は前年同月比11.3%減の6万トン、丸どりが同1.3%減の1万3千トン、手羽が同11.9%減の1万8千トンと減少した。一方、骨付きもも肉は同108.2%増の5万1千トンとなった。なお、USDAは、冷凍鶏肉在庫量について、2007年にかけて徐々に解消していくと予測している。

冷凍鶏肉在庫量の推移

資料:USDA「Cold Storage」

 


元のページに戻る