ひとくちMemo
チェンマイ県はタイ北部にあり、チェンマイ市は同国第二の都市として、また歴史を有する古都として多くの観光客が訪れ、畜産物の消費も多い。農業としては、果樹や花きなどの生産が中心となっているが、畜産では、大手インテグレーターの下での分業化された養豚と採卵養鶏が盛んである。またこの地方はミャンマーとラオスに接して山岳地形が多く、バンコクなどの平地よりも冷涼な気候となっているため、酪農も振興されている。一方、肉牛に関しては野草や稲わらを主体とした粗放的な伝統的飼養方法が継続されている。北部はタイでもトウモロコシの生産地であるが、この地方では補助的な作物となっている。 |
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豚舎の内部。市街地から離れた場所に9棟の豚舎が団地化されている。1棟当たり5百頭を収容し、3〜5キログラムの子豚から140〜150キログラムになるまで肥育される。大手インテグレーターが預託しており、飼料も企業側が支給している。 | 豚のふん尿によるメタン発生設備。ガスは、発電に用いられる。各棟の管理者に電気として販売され、閉鎖型豚舎の扇風機に使用される。発酵後の残さの有機肥料としての商品化が検討されている。 |
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(シンガポール駐在員事務所 斎藤 孝宏、林 義隆)
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