● ● ● 米国農務省、2006/07年度の需給見通しを発表 ● ● ●米国農務省(USDA)が発表した2006/07年度の世界の粗粒穀物の需給見通しによると、2006/07年度の世界全体の粗粒穀物生産量は、ほぼ前年度並みの9億6,439万トン、消費量はわずかに前年度を上回る10億376万トンと予測され、消費量が生産量を上回るとされている。また、期末在庫は前年度比23.1%減の1億3,078万トン、在庫率は同4.0ポイント減の13.6%と予測されている。 世界の粗粒穀物需給見通し
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資料:USDA(ERS) |
世界のトウモロコシ需給をみると、需要量の三分の二を占めている飼料向け需要が停滞する中にあって、それ以外の需要として、米国におけるエタノール燃料向け需要がトウモロコシ需給に大きく影響を与え始めている。
米国のエタノール燃料生産は、連邦政府および州政府の支援を受けていることもあり、2006/07年度のエタノール燃料向け需要量は、前年度比34.4%増の5,461万トンと予測されている。これは、米国内トウモロコシ需要量の22.6%、生産量の20.4%を占めるとともに、輸出量と肩を並べる数量である。
また、エタノールの生産過程で、産出されるトウモロコシ蒸留かす(DDGS)は、原料の約3割程度に上るが、今後、家畜用飼料としての利用がより広がりをみせるものと見込まれている。
米国のトウモロコシ需給見通し
資料:USDA(ERS) |
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