第3四半期ブロイラー生産量は前年並み


◇絵でみる需給動向◇


● ● ● 平均生体重の増加によりブロイラー生産量は前年と同水準に ● ● ●

 USDAによると、9月のブロイラー生産量は、前年同月比2%減の133万9千トンとなり、第3四半期のブロイラー生産量(可食処理ベース)は、前年同期比0.1%増の約406万トンとなった。第3四半期のと鳥羽数は、前年同期比1.1%減の約22億4千万羽となっていることから、ブロイラー生産量は、主に平均生体重の増加によって前年並みの水準が維持されたと考えられる。

 7月、8月のブロイラー生産量は、それぞれ前年同月比1.5%増の129万5千トン、同1.0%増の142万6千万トンとなっている。一方、第3四半期のと鳥羽数を月別に見ると、7月、8月ともに前年同月とほぼ同水準となり、それぞれ7億1,684万羽、7億9,333万羽となった。

 平均生体重は、好調に推移しており、1月以降前年同月を1.5%から2.6%上回る水準を維持している。

と鳥羽数と平均生体重の推移


  資料:USDA「Poultry Slaughter」

● ● ● ひなふ化羽数は、前年同月を下回って推移 ● ● ●

 2006年の上半期において、鶏肉価格が前年同月を10%以上下回る水準で低迷したため生産が抑制され、ひなふ化羽数は、4月以降前年をわずかに下回って推移している。8月のひなふ化羽数は、前年同月比0.4%減の8億9百万羽となり、8月までの累計は、前年同期比0.6%減の63億5千万羽となっている。しかし、USDAは、今後、短期的見通しにおいて穀物価格が軟調に推移することやブロイラー価格の上昇を見込んでおり、これらの要素に後押しされて鶏肉生産量が上昇する可能性も指摘している。

 12都市の8月のブロイラー卸売価格(丸どり(中抜き))の平均価格は、前年同月比4.5%安のポンド当たり68.9セント(キログラム当たり181円:1ドル=119円)で、依然前年同月を下回る水準となった。

ひなふ化羽数の推移


  資料:USDA「Livestock, Dairy and Poultry Outlook」

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