● ● ● カナダの生体牛輸出再開で、牛肉輸入量は大幅減少 ● ● ● 米国農務省(USDA)によると、2006年上半期の牛肉輸入量(枝肉重量ベース)は前年同期比11.7%減の74万トンとかなりの程度の減少となった。 ● ● ● 乳牛のとう汰により、国内の赤身肉の供給量増加● ● ● USADによると、このような輸入量の減少には、国内の赤身肉の供給量の増加が背景にあるとされる。米国西部と大草原地帯では、継続する乾燥した天候により牧草の状態が悪化し、乳牛のとう汰が例年より早まっている。2006年上半期のと畜頭数は、前年比4.7%増の1,663万9千頭で、内訳を見ると乳用経産牛は同0.1%減の112万3千頭とわずかに減少したものの、肉用経産牛は同10.6%増の139万頭とかなりの増加となった。また、1〜8月のと畜頭数を見ると、乳用経産牛は同2.4%増の151万6千頭、肉用経産牛は同17.0%増の193万6千頭となるなど、1
〜6月のと畜頭数と比べて、干ばつの影響から乳牛のと畜頭数の割合が高まっている。
● ● ● 2006年の輸入量は2年ぶりに減少の見込み ● ● ●USDAによれば、このような国内の需給動向と、主要輸入国からの輸入量の減少が影響し、2006年の輸入量は前年比10.5%減の146万1千トンと2年ぶりの減少が見込まれている。 牛肉国別輸入量の推移
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